「酔鯨(すいげい)」、この名を初めて耳にした時、ましてやそれが高知の酒となると、その男らしい姿に惹かれて必ずやその味を知りたくなるはずである。
酔鯨としての味わいは吟醸酒に高い評価がある。大海で悠々と遊ぶ鯨が酒を飲む如く酔う…という豪快さ、よらば斬るぞと言わんばかりの力強く切れのある味わいと、すっきりした喉越しは「酔鯨」以外に在りえない個性と存在感を放っている。
吟醸酒は酒質安定の為多くの場合ブレンドをするが、酔鯨の吟醸酒はブレンドせず、頑固なまでに単一原酒を貫く。ということは必然的に全商品限定となる。その上、生の味わいを大切にしているからまさに”素直さ”が酔鯨の特徴なのである。これは徹底した品質管理の賜物。酒販店や飲食店でも冷蔵管理の必須をお願いしている。蔵でできたそのままの味わい、これは酒好きがもっとも望んでいたことではないだろうか。
酒蔵にはひとつとて同じ味はないようにさまざまな個性が光っている。それはおのずと酒にもにじみ出ているように思えてくるから不思議である。
「蔵の個性が酒の味」というなら「酔鯨」の個性は、「酔鯨」という酒に関わる人々の一体感ではないだろうか。酒を醸す人々、それを売る人、運ぶ人…。いろんな立場の人々が意気連動し、一体となって「酔鯨」に心燃やす姿がそこにある。
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●住所/高知県高知市長浜566
●電話/088-841-4080
●創業/明治5年
●主な出荷先/高知県・全国
●主な製造銘柄/酔鯨純米吟醸山田錦・純米吟醸吟麗酔鯨・特別純米酒酔鯨