土佐鶴の創業は古く、江戸時代の安永2年(1773)に遡る。その後、代を重ねる度に酒造への技と自信を深め、弘化2年(1845)酒造業に専念することに踏み切った。現在に至るまで数々の苦難を乗り越えながら、「品質第一、誇れる品質の酒を」という社是は脈々と引き継がれてきた。
「淡麗にして旨い辛口」という土佐鶴の完成された酒質は、創意工夫と努力を重ね、日本酒度でいうならマイナス3からプラス5へと、理想の酒質を形にしてきた。そして、現在四国1位の生産量を誇る銘柄として大きく躍進したのである。
土佐鶴の醸造に対するこだわり、そしてその評価を不動のものにしているのが土佐鶴の吟醸酒。「コストを無視してでもよい酒を…」という蔵元の心意気に応え、杜氏が最高の舞台で次々と美酒を醸す。吟醸酒は今でも手間のかかる酒槽で搾られ、昔ながらの伝統ある造りに徹している。全国新酒鑑評会(国税庁主催)での最高位金賞全国最多受賞に燦然と輝く栄光は、醸造技術と酒造りのこだわりの証しといえる。
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●住所/高知県安芸郡安田町安田1586
●電話/0887-38-6511
●創業/安永2年
●主な出荷先/高知県・関東・関西
●主な製造銘柄/土佐鶴 大吟醸原酒 天平 純米大吟醸 土佐鶴 承平