明治2年創業、現在で5代目を継承するが、初代の南久吉郎が酒造を始めるまでは、代々船業を営んでおり、屋号は山形屋であった。山形屋初代までさかのぼると、南家としては17代続く、この町でも老舗の家柄を守り続けている。
玉の井は、平成6年全国新酒鑑評会最高位金賞を受賞。現在の石高の約8割は特定名称酒。更に飲み飽きない酒、喉越しの良さを求めて、吟醸造りを蔵の柱として確立していくことへの意気込みを感じる。それだけではなく、酒の基本である一般清酒も上撰タイプ以上の味わいにランクアップし、酒全体の酒質向上を目指している。この蔵にゆったりと流れる風格、それを育んだ自然、そして、蔵人達の和で築き上げた技が、百二十余年の伝統となって淡麗でつややかな酒を生み出している。
●住所/高知県安芸郡安田町安田1875
●電話/0887-38-6811 ●創業/明治2年
●主な出荷先/高知県
●主な製造銘柄/玉の井